


舌切り雀…スズメ・ファンタジーの元祖でしょうか?
Webでスズメの話を調べていると、ダントツのヒット数。
とにかくみなさんご存知のお話ですね。
どんな話かというと…
庭に来るスズメがお爺さんにとても懐いてしまい、山へ帰そうとしても戻ってきてしまうため、自宅で面倒をみることに。あまりに愛らしいものだから、名前も付けて(「ちゅん」とか「ちゅん子」だったと思う)とても可愛がっていたそうです。しかしある日、お婆さんが障子の張り替えのために作っていた続飯(そくい)という米を元にして作った糊をスズメが食べてしまう。それに怒ったお婆さんがスズメを捕まえて、その舌を切ったうえに家からも追放してしまうんですよね。

あとでそれを知ったお爺さんは、スズメが心配で山に探しにいきます。
スズメの情報を得るために、お爺さんは結構苦労して(おしっこ飲めとか血を飲めとかいろいろ酷い目にあいます)とうとうスズメのお宿を見つけました。
すると、お宿の中からスズメが出てきてお爺さんを招き入れました。
舌を切られたスズメは、お婆さんの糊を食べてしまったことを謝罪し、怪我をしてしまった自分(スズメ)を心配してくれたお爺さんに感謝しました。
スズメのお宿では、仲間のスズメたちが御馳走を用意してくれて、それを食べつつ飲めや歌えの大宴会をして楽しく時を過ごしました。しかしお婆さんを残してきてしまったお爺さんは、家が心配になり帰ることに。
するとスズメは大きな葛と小さな葛を持ってきて「お土産にどちらか持っていってください」といいます。
お爺さんは「私は年寄りなので小さいほうで…」と小さな葛を持って家に帰りました。山を降り、家に帰ってその葛を開けてみたら、中には金銀財宝がびっしり詰まっていたので、お爺さんはびっくり。話を聞き、葛の中身を見たお婆さんは、大きな葛ならもっと財宝が入っているはず。とスズメのお宿へいき、強引に大きな葛を持ってきてしまいました。帰り際、スズメたちから「帰るまで葛をあけてはなりませんよ」と言われたけれど、我慢できずに途中で開封…。
するとそこから出てきたのは、魑魅魍魎(他にも虫や蛇など)ども。お婆さんは葛から出てきた魑魅魍魎に食い殺されてしまいました。
と、だいたいそんなお話でしたね。
エンディングはお婆さんは殺されず、お爺さんが「無慈悲なことをしたり欲張ったりないことだ」と諭す、という風になっているものもありますね。
スズメは恩を返してくれるけど、仇も打つ!
「腰折れ雀」のお話でも、同様のことが書かれていました。
あと、「スズメが自ら近づいてきて招き入れる」というのは、もちろん経験ありませんが(笑)“なんかわかるぅ〜”のポイントでした。
それにしてもスズメを探しに山に行ったとありますが、ニュウナイスズメだったのでしょうか? 昔は知りませんが、現在スズメは山というより里や町を住まいにしている鳥と思っていたので…。もしからした、想像しているより小さな山なのかな? 人家からそんなに離れていないとか。そういえば、山で「人」にスズメの居場所を聞いて回ったともありました。人がいるならスズメもいるかもですね。本当に「人」ならですが(笑)
心からスズメを可愛がり良くしてくれた人間に、お米やら財宝やらをくれるという話はとても興味深いですね。小さいもの、弱いもの…。そういう存在に対し慈悲の心を持ち、さらに強欲にならないで生きることこそ“真の幸せをつかむ秘訣”と言いたいのでしょう。これはいろんな昔話やおとぎ話で繰り返し語られていることですよね。
お婆さんに言ってやりたいですね。
スズメは米とか人のもの食べていいって神様に許された存在なんだぞ!って(笑)
ちゃんちゃん♪

私たちが作った「あした、どこかで。〜again〜いのちの詩」も、スズメたちが“たからもの”とは何かを教えてくれるスズメ・ファンタジーです。

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