


前回、スズメが勧めるお酒の話をしました。
今回もまたスズメとお酒の言い伝えですが、これはこれで興味深いお話ですよ。
むかし、南の島のある漁師が、岩礁のてっぺんにスズメが粟穂を集めているのを発見したそうです。
何日も同じ行動を見ていた漁師は、気になってその岩礁によじ登ってみることに。
てっぺんまで登り見てみると、そこには穴が空いていて粟穂は水に浸かっていました。
なんだろうな? と思った漁師はその水をペロリと舐めてみました。
それは、とても美味しい水でした。
その水は、飲めば飲むほどいい気分になり元気も出てきたので、漁師はとても気に入り、なんとか自分の家でも作れないものかと、スズメの真似をして粟穂を集め水に漬け込んでみましたが、全然美味しくありませんでした。
とても落胆した漁師は、美味しい水作りはあきらめ漁に専念しました。
それから数日が経ち、この日も漁から帰ると家の中からなにやら良い香りがしました。
もしかしたらっ! と思った漁師は例の“粟穂水”のある場所に行き、あらためて飲んでみました。
すると、スズメが作っていた水と同じ味がしたので漁師はとても喜び、この水を村人にも振る舞い作り方も教えました。
漁師の村は陽気で元気になり、その美味しい水を各家で作り互いにもてなしあい、仲良く平和に暮らしたそうです。
それが、現在の『泡盛のルーツ』という言い伝え…

面白いですね。
“サル酒”ならぬ“スズメ酒”のお話でした。
まぁ実際のところ泡盛は「蒸留酒」ですから、製法からしても違う気もしますが、かつて主原料として粟を使用していたことは事実のようで(古い文献にも記述がある)、その関係で「アワモリ」という名が付いたという説もあるほどです(他には注ぐときに泡がたつから説や梵語由来説などもあります)。
※ちなみに、現在はインディカ米(タイ米)を主原料としています。
さらに、果たしてスズメちゃんがお酒など作るのか!?という点も少々疑問ですが、せっせと粟穂を運んでお酒を作る姿を想像するとなんかニヤケちゃいます。
私的には泡盛が飲みたくなりますし、スズメが活躍する言い伝えだったので、真偽とか関係なくなんだか楽しくなっちゃいましたね〜(笑)
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